2022年出版の超常関連本の中から推薦図書5点を選定しました

情報発信

2022年から初の試みとして、超常現象情報研究センターとしての推薦図書を選定することにしました。

2022年12月10日、外部有識者も交えて、2022年に刊行された超常関係書籍のうち、推薦する本を選びました。選定されたものは、下記の5点です。なお、下記の順番は順位を示すものではありません。

アダム・オールサッチ・ボードマン著、ナカイサヤカ訳『イラストで見る UFOの歴史』(マール社)

古代から現代までのUFO事件、学説、関連人物などをイラスト付きで一冊に凝縮。アダムスキー型ランプ傘やグロッケ、魔術師のアレイスター・クロウリーまで広い範囲を網羅している。

『地球の歩き方 ムー――異世界(パラレルワールド)の歩き方』(学研)

(1)1979年創刊の『地球の歩き方』は、シリーズとして約120冊を刊行、約160の国や地域を網羅してきたが、コロナ禍で売り上げが9割も減少、ダイヤモンド・ビッグ社から学研ホールディングス社へ事業譲渡されてしまった。しかしその結果、雑誌『ムー』と『地球の歩き方』との奇跡のコラボが実現、2022年中に13万部というベストセラーになった。

(2)この本は5月14日付『東京新聞』朝刊「なるほど!取材ノート」、『週刊朝日』6月24日号「地球の歩き方Xムー」、『週刊新潮』6月30日号「旅行ガイド本不況を打開『地球の歩き方』の売り方」など新聞や雑誌でも取り上げられ、6月29日放映のクイズ番組「東大王」(TBS)でも、最後の問題(答えは『地球の歩き方』シリーズ)に解答した鶴崎修功(クイズプレーヤー、タレント)が『ムー』とのコラボに言及した。

『UFO手帖7.0』(Spファイル友の会)

日本随一のUFO同人誌『UFO手帳』の最新刊。第7号(7.0)の特集は「フォーティアンでいこう!」と題し、チャールズ・フォートとその世界を紹介。Spファイル友の会は今年で17周年を数え、今回はシリーズ19冊目になる。『映画秘宝』3月号は前作『UFO手帖6.0』を紹介、『本の雑誌』5月号「そして奇妙な読書だけが残った」でも大槻ケンジ氏が『UFO手帖』に触れている。

松閣オルタ『増補新装版 オカルト・クロニクル』(二見書房)

2018年に洋泉社から刊行されたが、洋泉社が消滅して絶版となっていた『オカルト・クロニクル』の増補新装版。様々な未解決事件、魔女、聖母出現、ドッペルゲンガーなど20のテーマをディープに解説。

藤原学思『Qを追う 陰謀論集団の正体』(朝日新聞出版)

2017年アメリカの掲示板サイトに突如書き込みを行い、Qアノン陰謀論の発端を作った謎の人物「Q」の正体を、朝日新聞記者・藤原学思氏が足かけ3年にわたって追跡したドキュメント。「朝日新聞デジタル」で2022年3月24日から22年4月11日に連載された「Qを追う 陰謀論集団の正体」、2021年1月30日から21年3月21日に連載された「陰謀論 溶けゆくファクト」の一部に加筆・修正を行い、書籍化したもの。

2023年にも、私たちを楽しませてくれる超常関連本が出版されることを期待します。

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