空飛ぶ円盤研究シリーズ

日本空飛ぶ円盤研究会が発行した研究書シリーズ。『宇宙機』第32号には「全100冊」という広告が掲載されているが、同会の活動休止により4号で終了した。

なお、第5号以降には『重力場機関説』(小隅黎)、『日本における空飛ぶ円盤』、『ブックレビュー』等が予定されていた。

第1号『空飛ぶ円盤は宇宙機である』(河津薫)

河津薫は斎藤守弘の筆名。「日本空飛ぶ円盤研究会」が「空飛ぶ円盤は宇宙機である」というテーマで会員から懸賞論文を募集した際、並み居る他の会員を抑えて一席に選ばれ、1958年7月に出版された。斎藤にとって記念すべき最初の出版物である。

第2号『UFO報告書の研究』 (志村甫)

『宇宙機』によると、著者志村甫は電源開発勤務となっている。内容はアメリカ空軍のUFO研究機関である「プロジェクト・ブルーブック」主任であったエドワード・J・ルッペルトの著書『The Report on Unidentified Flying Objects』の概要紹介で、『宇宙機』第13号(1957年8/9月号)からの連載をまとめたもの。

当時何人かの研究家がルッペルトの著書を入手していたが、その内容は本格的に日本で翻訳出版されたのは2002年(開成出版)。

第3号『宇宙人?着陸す』(高梨純一、金沢元基)

著者は高梨純一と金沢元基の二人。高梨は、「近代宇宙旅行協会」設立者で、日本有数のUFO研究家であった。金沢は「日本空飛ぶ円盤研究会」設立当初からのメンバーで、本職は高校の教員。

「心霊科学協会」理事でもあった。また、「日本超心理学会」の前身である「超心理学研究会」設立者の一人でもあった。内容は『宇宙機』に掲載された記事の抜粋。

第4号『空飛ぶ円盤展開史講座(1)』(高梨純一)

内容は、『宇宙機』第7号(1957年2月号)からの連載をまとめたもの。

タイトルとURLをコピーしました