イギリスのイノシシ(British Wild boars)

 イギリスではイノシシは17世紀頃滅亡したとされている。しかし20世紀において何件か野生のイノシシが目撃されるようになった。

 たとえば1972年8月5日には、ハンプシャー州オディハムにあるバーバード・スタートアップの家の庭で、もみの若木を食べているイノシシが捕獲されたことがある。8月10日にも同じオディハム近くでイノシシのような大きな黒い動物がある女性の家の近くの林に走っており、駆けつけた警官はその足跡を見つけた。8月16日にはサイクリングしていた男性がオディハム近くのノースワンボローで馬と一緒に走る奇妙は豚を見た。

 9月2日には、ハンプシャー州ハートリー・ウィントニー北のブラムシルlの農場で体重250ポンドの野生の雌が射殺されている。1976年3月にも、スコットランドのナリン近くでイノシシがひき殺される事件も発生している。

 こうしたイノシシが、17世紀以来人目を避けて密かに生きのびていた土着のものかどうかは不明だが、少なくともこれらの事例においては、付近で飼育されていたイノシシが逃げ出したという報告が確認されていない。ただし現在では、他国から持ち込まれたイノシシがかなり野生化して住み着いているようだ。

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